テニススクール「ノアインドアステージ」の魅力は、なんといってもスタッフとお客様が楽しそうに過ごす、あの“コートの上の空気感”。
それは、まるで会社の“体温”のような、温かい価値です。
ただ、その温かさを候補者に届ける仕組みを、以前は十分に活用できていませんでした。
「すごく良い会社なのに、それが伝わらないのは、本当にもったいない」。
リニューアルを担当した周世さんは、そう語ります。
サイトの小さな課題を一つひとつ見つめ、会社の魅力を「自分たちらしい言葉」で語り直すことで、候補者との関係はどう変わっていったのか。
その丁寧な工夫の道のりを、お聞きしました。
「伝えたい想い」と「伝わる言葉」の間にあった、もどかしさ
採用サイトのリニューアルを考えたきっかけを、改めてお聞かせください。
以前のサイトでも、採用情報やスタッフ紹介を掲載していましたが、更新のたびに外部へ依頼が必要で、ちょっとした修正にも時間やコストがかかっていました。
“伝えたい情報はあるのに、すぐに反映できない”というもどかしさが常にあって。
候補者にとって分かりやすく届けたいのに、そのスピード感が持てないことが大きな課題でした。
応募導線についても、外部ページに飛んでしまう仕様だったために候補者が途中で離脱してしまうことが多く、「せっかく関心を持ってくれているのに、あと一歩届かない」という惜しさを感じていました。
こうした“更新の手間”や“導線の分かりにくさ”を解消して、もっとシンプルでスピーディに運用できるようにしたい
――その想いがリニューアルの出発点になりました。
自分たちの良さを、自分たちの言葉で語るために
その「もどかしさ」を、どのように解消していったのですか?
派手なデザインにする、ということではなくて、まずは「自分たちのことを、ちゃんと自分たちの言葉で語る」という、とてもシンプルなことから始めました。
「ノアらしさって、なんだろう?」って、コンサルタントの方にも入ってもらって、みんなで言葉を出し合っていったんです。
そうすると、「やっぱり、相手を尊重するところだよね」とか「新しいことにも、まず挑戦させてくれる雰囲気だよね」とか、今までなんとなく感じていた会社の良さが、はっきりとした言葉になっていく。この時間が、本当に大切でした。
その「自分たちらしい言葉」が見つかると、不思議とサイトで伝えるべきことも明確になりました。
社員インタビューでは、仕事内容だけじゃなく、その人がどんな想いで働いているのかを聞く。会社の理念も、難しい言葉じゃなく、素直な気持ちが伝わるように表現する。
サイト全体で、私たちの“体温”が自然に伝わるような雰囲気を大切にしました。
パンフレット配布とあわせて広がる採用導線
サイトが新しくなって、社内外でどんな変化がありましたか?
マイナビやリクナビといった求人媒体も使っていますが、それに加えて自社サイトからの応募も少しずつ増えてきています。候補者が事前にサイトを読み込んでいるのが分かり、採用サイトを整えた意味を感じています。
社内からも「離職率などの数字や、実際に働く人の声を出せたのは良かった」という声がありました。これまであまり表に出してこなかった情報もきちんと届けられるようになったことは、大きな前進だと思います。
また、説明会やイベントに向けて制作したパンフレットも950部を配布済み。そこからサイトへのアクセスにつながる導線も整い、今後どのように応募や面接に結びついていくのか楽しみにしているところです。

